「猫」と「人」の共生空間

作者:葛西 健太

作品について
この提案は日本での猫の殺処分問題がきっかけになっている。その原因として日本ではペットを飼うことができる賃貸住宅が少ないことが挙げられ、『ペット可』の賃貸住宅の不足が、猫を飼うことのハードルを高くしていると考えた。そのため、猫を飼うことができる一人暮らし用の賃貸住宅として空間を提案する。この提案により賃貸住宅で猫を飼うことのハードルを下げ、今までならば殺処分されてしまっていた猫を救うことにつながることが期待できる。また、ただの『ペット可』の賃貸住宅では無く、猫と人が共に暮らす際、お互いが良い距離感、関係でストレスなく共生できる空間を制作した。 提案の詳細は、2000mmの高さにキャットウォークを設置しており、円と曲線にして猫がなるべく長い距離を移動できるようになっている。間取りは普段猫が入ることがない風呂や人のトイレの上を通るようにして、その部分は透明の素材で猫が人の入浴中などを見下ろすことができる。キャットウォークにはリビングのタンスの上や洗面所などから登ることができる。そのため、トイレと風呂場以外のスペースは猫が移動できるという設定となっている。合わせて、プロダクトの提案も行った。猫と人それぞれ生活に必要なプロダクトがあるが、それらを組み合わせて、猫と人が共有して使用できるような家具をデザインした。
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