秘められた栄光を伝える

〜 地中に隠されていた水の倉庫を蘇らせる 〜

作者:清水 美来

作品について
神奈川県桜木町駅付近に実際にある「野毛山公園」の改善案を提案しました。この公園には、150 年ほど前から災害時に使用するための配水池が存在している。現在はその役目を終え、配水池跡地として残されてはいるものの、公園の地下に眠っていて、この名誉ある歴史を知る人はほとんどいない。そこで、貯水タンクをデザインの一部として空間にして、人々が安らげる空間を提案する。<デザインの詳細>扇型をモチーフにした空間。扇型には、末長く栄えるようにという意味が込められている為、多くの人が集い、人の輪が広がる空間に栄えていきますようにと願いを込めた。さらに段差を多くの活用して空間を分けることで、オープンスペースのデメリットである「プライバシーの欠如」を軽減した。1階には屋台を配置して、会社員や親子が三密をさけられ、気軽に食事をできる空間に。2階は排水タンクをメインに置き、そこから川のように水が流れているデザインにした。また、腰掛けられるスペースや、ランドマークタワーを含めたみなとみらいの景色が一望できる展望台を設けた。1階と2階を排水タンクで繋ぎ、下から水面が透けるデザインにしたことで、上下間での人との繋がりも作った。
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