二拠点生活で空き家問題の解決

作者:鈴木 敦賀

作品について
過疎化の進む栃木県宇都宮市の空き家の活用。
宇都宮市の空き家の割合は、2018年時点で17%以上で、県としては全国10番目の多さである。市内の空き家は、戦前・後に都市化した市街地や工業団地と周辺の住宅地に多く、狭隘道路が多いことや、再建築が難しいなどの問題がある。また、人口の現象により長年、増加傾向にある。
空き家と、使われなくなった自転車という地域のリソースを活かし、都内からの二拠点生活を促進させる。二拠点生活という定住ではない形でも、地域との関わりを持つことで、地元の人との繋がりが生まれる。それによって、関係人口の増加や地域の発展へと繋げていく。
対象としたエリアは、市内の中心市街地を流れる釜川の周辺。このエリアは実際に空き家が多く、前述した地理的な特徴や、道路が碁盤の目のようになっているため、車の利用が適しておらず、新規の入居者も少ない。
車を使わない高齢者などが集中する地域だが、車の通りが少ないことから、二拠点生活者の自転車の利用は適していると考えた。
二拠点生活者が実際に生活する空間に加え、地域の魅力の発信力に欠ける宇都宮市の課題の解消する交流空間や、二拠点生活を実践する上での課題を解決する飲食スペースなど、それぞれの空き家において、目的や活用方法のバリエーションがある。
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