つながる保育園
私が提案するものは「つながる保育園」です。 近年、子どもの外遊びの機会の減少が問題となっており、都内には園庭をもたない保育園も多く存在します。一方、調査を進めていく中で、公園内に設置された保育園の事例があることも発見しました。 そこで私は公園内保育園という場に着目し、子どもが遊びを通して、自発的に学びを深めることのできる、新たな「つながり」のある保育園のカタチを提案します。 異なる年齢の「子どもと子ども」のつながりを重視した室内配置、保育園と公園を交差させることでできる「地域の人と子どもと」の新しいのつながり、空間の「内と外」と緩やかにつなげるレイアウトなど、従来の保育園の在り方と比べ、多様なつながりが体験できる空間を狙いに考えています。また、各所に提案する光と色を用いたゾーンでは、子どもの自由な発想で使い方ができるように配慮することで、子どもが能動的に動く空間を目指します。このつながる保育園で日々生活していくことにより、外遊びで身につく体力、コミュニケーション能力、思考力を養う空間にしたいと考えています。