暮らしを彩る遊山箱
本作品は、地元の徳島県に江戸時代から伝わる伝統工芸品・遊山箱が日常的に使われることを目的として制作しました。従来の遊山箱が持つ「子供が桃の節句や端午の節句の時期に使うお弁当箱」という特徴を、「日々の暮らしの中にありながら大人も使え特別感を得られるもの」へ変化させました。中身は、1段目にアクセサリー、2段目に徳島県産のすだちと名産のお菓子、3段目には柑橘系のお香を数種入れ、衣食住で徳島を楽しめるセットが入っています。2、3段目の仕切りはすぐに取り外すことができるので、中身を使い切った後は、使用者が好きなものを詰めて長く使うことができるように考えました。