ものならべ
私は「モノの形の面白さ」をテーマに、トポロジーによってさまざまなモノが連鎖するアニメーションを制作しました。
トポロジーとは、例えば、一見すると全く異なるように見えるドーナツと取っ手付きのカップは、同じ穴の数を持つという共通点から同じ形として捉えるような、モノの持つ不変の構造や性質を扱う「位相幾何学」の考え方の一つです。
この考え方を使って身の回りのモノを穴の数で分類し、その上で、一つ穴の取っ手付きのカップの次には、穴が二つ空いた持ち手があるカバン...といったように、日常では関連性が薄いように感じる身の回りのモノどうしを、映像内で連続的に変化させながら並べています。観て、聴いて楽しめる内容になっていますので、普段見慣れたモノの形の変化や機能面だけでなく、少し視点を変えたモノどうしの新しいつながりに注目して見ていただきたいです。