ふかがわ提灯
防災を取り入れた地域ブランディングの提案
私の地元である江東区深川より、防災を取り入れた地域ブランディング「ふかがわ提灯」を提案します。江東区深川は今も江戸の文化息づく、下町情緒溢れる街です。江東区の西側に位置しており、川が縦へと横へと流れ、都心にありながらも豊かな水と緑に囲まれた癒しの空間が広がっています。しかし、大正期から昭和期に行われた地下水の汲み上げ、また大震災や何度もの集中豪雨の影響もあり、激しく地盤が沈下し、浸水被害など水害を含む災害への備えが現在、重要視されています。本研究においては、もしもの備えは日々の安心、備えるプロセスが家族や地域の絆を深めるのではないかと仮説を立てました。深川の地域ではお祭り前になると玄関前に提灯を飾る文化があり、地域に馴染みのある提灯をモチーフに地域に寄り添ったブランディングの施策を提案します。
各家庭から地域に無事を伝える「提灯」、もしもの時大切な人と繋げてくれる「ポチ袋」、加えて、地域の方々にこれらのコンテンツと一緒に届くパンフレットを制作すると共に、「ふかがわ提灯」が地域に寄り添っていく情景と、深川の人々にとってこの先続く日々の暮らしの支えとなってほしいという想いを込め、写真やグラフィックで集約したコンセプトブックの制作を行いました。