leather plant
育てるレザーの植物
レザープラントというプロダクトを提案します。これはその名の通りレザーでできた観葉植物です。背景としては私は便利さが増しても幸福度が向上しない、さらには低下する社会を問題とし、“不便益”という言葉に焦点を当てました。その中でも「IKEA効果」と呼ばれる、自身が作り上げたものを高く評価する心理効果を活用してプロダクトを提案します。コンセプトは育てるレザー植物です。
レザーは使っていくと色や質感、手触りなどが変化して行きます。この変化をレザーの経年変化(エイジング)と言い、エイジングして行く過程を「育てる」と表現します。製品はまるで植物が成長して行くかのように、手入れをすることによって経年変化を楽しむことができます。育てるという手間が心の余裕につながり、生活をちょっとだけ豊かにすることを目的としています。
葉の形状は色付く様がレザーの経年変化と重なるためもみじの葉を採用し、経年変化を感じやすいようヌメ革を使っています。全体的な形状は愛着の湧いてくる可愛らしい形を追求しました。