コワーキング保育園

作者:藤原 彩

作品について
都心部では待機児童問題が大きな問題となっている。原因としては都心部の人口集中や女性の社会進出など様々な理由が挙げられ、保育園への入園のしにくさは出産や子育てに対しての不安材料のひとつとなっている。また、最近ではコロナウイルスの影響により職住一体を強いられる家庭も多く、子育て世代にとってはもうひとつ大きな問題になっていると感じる。そこで本研究では、仕事と保育の新しい関係性を生み出し、子育ての高いハードルを少しでも低くするための空間デザイン提案を試みる。具体的なデザインとして、コワーキングスペースと保育所という2つのプログラムを知恵の輪のように入り組ませる構成にすることで、上下左右のズレを利用し、コワーキングスペースと保育所とで視覚的なコミュニケーションが発生する空間が生まれる。親子の視覚的なコミュニケーションは、お互いの安心感や活力へ還元できると考えた。また、出勤と登園を同時にできることや親のスケジュールに合わせて保育所に通えることは子育てへのハードルを下げることに効果的であると考える。本研究を通して親子の活動時の新しい関係性、子育てへのネガティブイメージの低下が期待できる。
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