自然光に新たな光を

作者:岩泉 豪

作品について
この作品は、自然光の美しさや価値を再認識する空間提案のものです。
「自然光」というものは人間にとって必要不可欠なものであるが、意識的に認知することはあまりない。そこで、改めて「自然光」を認知させるための空間を制作した。この建物は、幅・奥行き・高さが共に10mの巨大な空間となっています。建物に入った人たちがこの空間に没入している感覚を得させるために、10m四方の巨大な空間という設計にした。似ているものとしてコンサートホールなどではそこにいる自身がその空間の一部になっているような感覚と同様である。そして、特徴としては天井の両端と壁に斜めに入った隙間、2ヵ所の入り口部分の隙間から自然光が入ってくる仕組みになっています。北側と西側、東側の壁が巨大なスクリーンのようになり、時間経過と共に変化していく自然光の表情を見ることができます。また、西側と東側に設置されたベンチに座ると、時間によっては自然光の暖かさや恩恵を感じることができるようになっています。設置場所としては、都内の公園や広場として使われている広い空間に設置予定です。
 この建物は人々にとって、美術館の中のような場所でもあり、ただ無垢の休憩所でもあるというように感じて欲しい。利用する人々がその空間に没入し、空間に入ってくる光の美しさや偉大さを感じられるように立方体の建物になっています。
コメント
送信