地域住民の居場所となる公園の提案

作者:加藤 菜実子

作品について
本来市民が自由に過ごせるはずの公園において、特に都市部では遊具の撤去・ボール遊び全面禁止のように、特定の遊びや活動が制限されるようになっている。また騒音などがきっかけで深刻な問題に発展してしまうケースも少なくない。このような問題は、同じ共同体で生活していながら互いが顔見知りになりにくいため、外の賑わいがノイズに感じてしまうのだと考えた。
そこで、近所の人について全く知らない状態をなくすために、地域住民同士の接点となる場があればいいのではないかと考えた。本研究の敷地はパークイノベーションを推進している足立区の栗原である。
具体的には、広く場所を取り、子供から高齢者までが様々な活動を見出し、快適に過ごせる空間のデザインを試みた。大人が散歩やランニングをしている時、子供たちはこの広々とした空間を駆け回るなど、互いの活動に間接的に関わるきっかけを散りばめている。地域の人々が同じ空間で、多くの時間を過ごし、お気に入りの場となることで、地域住民同士の衝突も減り、人々が安心して過ごせる空間デザインの提案である。
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