身にまとう ”Distance”

ライブ空間で身に着けるだけで強制的にソーシャルディスタンスを発生させる防護服の提案

作者:木野内 和真

作品について
コロナウイルスの影響でライブハウスなどのイベント空間は「3密」に一番近い場所と称され、施設の利用ができなくなりました。私はこの問題の解決を目的に研究を重ねた結果、ライブ空間そのものを新しくするのではなく観客が新たなモノを身につけ、観客一人一人の関係性で問題を解決することを考えました。ライブ施設のコロナ感染リスクが高い原因としてあげられるのは距離感の近さにあります。私は新型コロナ対策の一つとしてあげられるソーシャルディスタンスに着目し、常にソーシャルディスタンスを保つことによって感染リスクの軽減を狙いました。
デザインの特徴として大きな2メートルのスペースを身に纏うことです。それにより一定の空間を確保するだけでなく、視覚的な面白さ、真新しさを得ることができます。機能としてはイベント中でも常に相手との接触を防ぐことができます。また、他人との接触がないという安心感により自由に動けるようになり自分の感情を表現できるようになります。この提案により、コロナ禍以前よりも、ライブ空間としての面白さ、そこでの体験の満足度の高さを底上げします。
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