公園の記念日空間

作者:小松 由美

作品について
私の地元である鶴見には30から50代の夫婦の来園が少ない公園があります。そこに興味を持ち、調査したところ、ターゲットは男女それぞれ夫婦関係を改善したいということがわかり、特に一緒に出かけることや相手の話を聞くことに力を入れたいというデータから、公園の自然を楽しむきっかけと感謝を伝える機会をつくるため、記念日空間を提案しようと考えました。
コンセプトは「記念日を身近に、気軽に心を通わせられる場所」です。内容は夫婦のイメージカラーで演出された木々や花を楽しみながら夫婦の思い出の一皿を味わうというものです。提案するサービスは、事前のヒアリングを通じて夫婦の思い出などから料理や演出のカラーを決め、記念日当日、事務所から受け取った料理を会場まで運び公園全体を散策、1時間ほど食事と演出を楽しみ、事務所に料理の入っていたバッグを返却して食事会終了の流れになっています。記念日当日の演出は天候や夫婦の希望できまり、晴れの日はリボンや花の演出がメインで、雨の日は傘を使った演出、夜はライトアップなどの光で記念日を演出します。また、食事会場は公園内に3つ設置しており、それぞれ公園の花、川、木々が楽しめる配置になっています。会場自体は夫婦が食事中でも自然と会話が続くよう、常に相手が視界に入る半円型の小さな空間を設計しました。
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