「都市における自由度の高い空間の提案」

自由な行動を誘発する空間

作者:大場 裕介

作品について
「椅子」や「机」の様に使い方が決められているカタチで創られている現在の都市空間では、モノの持つ意味や役割によって、本来自由であるはずの人の行動が制限されてしまっている様に感じる。 人間は、環境から様々な情報や可能性を発見できる生き物である。  本研究では身の回りの空間観察を通じて、「スキマ」「段差」「突起」「開口」といった人に行動を誘発するきっかけを発見した。 これらのきっかけをデザインに取り組むことで、決められた行動形式から離れ、新しい行動や関係性を生む、より自由な空間デザインの提案を試みた。 1:1スケールのモックアップを構成し、空間と身体の関わり方や、誘発される行為の検討を重ね、訪れた人の身体にフィットしつつ、カタチから自由に判断し様々な活動の受け皿となる空間をデザインした。 ここでは同じカタチでも違う使われ方が考えられる様に、その可能性の幅が訪れる人々を刺激し、新たな発見や豊かな体験をもたらす空間になるだろう。
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