INVITER

高齢者を外に連れ出してくれるモビリティ

作者:小川 拓海

作品について
近年、高齢ドライバーの免許返納が活発になった。しかし、地方では車が重要な移動手段であるため返納した際移動手段の確保が問題となってしまう。また、年齢を重ねるごとに足腰が弱くなる高齢者は車に乗降車することさえも大変になってしまい、移動をためらってしまっている現状がある。その一方で観察研究の中から高齢者は会話を求めていることが判明し、高齢者は動けるなら活発に活動したいのではないかと考えた。
これらの背景を元に今後の移動の概念になるであろうMaaSを応用した高齢者が乗り降りのしやすいコミュニケーション型スマートモビリティINVITERを提案する。
このモビリティのポイントは会話がしやすく高齢者によりそった室内設計とドアと開口部だ。立っても十分な室内高や様々な会話に対応したインテリア・掴まれるところ・1300mmと乗り降りに支障なく開放感のある開口部など、実際にターゲットとなる高齢者の生活や乗降車の仕方など観察研究の結果から得られた要素を組み込んでいる。
駆動方式はEV、サイズは軽自動車規格で狭い道でも取り回しが良く、会話の際の路上駐車でもそこまで気にならないサイズ感となっている。
このINVITERによって今まで躊躇していた移動が自由になり高齢者を外にinvite(招待)してくれることで活動範囲が広がり、高齢者のQOLの向上に繋がるモビリティとなるのではないかと考える。
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