- 作品について
- 新型コロナウイルスの影響により、営業が困難になっているライブハウスが多く見受けられる。
しかし「音楽をその場で楽しむ」ということの需要はなくならない。そんな「聞きたいけど行くのが怖い」人達のための、街と一体化した「LIVE(生で、実演で) SQUARE(広場)」を提案する。
配置された３つのライブハウスはキャパシティが異なり、それぞれのステージは広場に対して開かれた構成になっており、外部の広場全体をフリー観客席とする。外からライブを鑑賞し、生のライブ音源を自身のスマートフォンを通じて聴くことができ、また気になって中に入れば、生演奏も楽しむことができる。
これにより、音楽への興味や感染症への恐れなど、人々の様々な度合いに合わせて、鑑賞方法を選択できるアフターコロナにおけるライブハウスの提案を試みる。
敷地である新橋SL広場には、別の会場の観客や待ち合わせている人、仕事帰りで通る人など様々な人が集まる。ライブが始まる前のワクワク感や、終わった後の独特の余韻などを広場で共有することで、それを味わったことの無い人も密にならず、ライブの魅力を体感することができる。
このように、LIVE SQUAREは音楽文化を発信するこれからの空間デザインとして、新たな価値を生むことを期待している。