商店街のこれから

作者:佐藤 藍

作品について
郊外の大型店の出店増加による“商店街の衰退”という現状を踏まえ、商店街の空き店舗を利用し、中心市街地と地域コミュニティの活性化を促進するための商空間を提案する。下町としての特色が残る東京都荒川区の商店街、“ジョイフル三ノ輪”を設定地域とする。公共交通機関でのアクセスが良く、大規模開発でファミリー層世帯が流入し人口が増加している地区であるが商店街の利用者は古くからの住民がほとんどである。現在の経営者の高齢化、後継者不足を解消するために、新規開業者を誘致し特定業種を集積させる。空き店舗を減少させるために、アトリエ兼商空間として増やすことを目的とする。若手美術工芸家を主なターゲットとし、利用者は南千住地区の住民。大きく商空間として店舗とアトリエがあり、カフェ・作業スペース・ギャラリー・イベント会場などとして機能する。外観は、商店街側から建物内がよく見えるようガラス貼りで、住宅側は見えないよう壁である。商店街の道なりに沿うような、人や空気が流れていくイメージの内装にした。現住民や新規住民のニーズに応え、これからも守り続けられる商店街にすることを目的とする。
コメント
送信