of chair

一人暮らしの女性ヘ向けたワークチェア

作者:高原 千尋

作品について
感染症の流行から、普段会社で仕事をしている人も自宅で仕事をする機会が増えた。しかし、既存のワークチェアはオフィスでの使用を想定されたものが多い。そこで、ターゲットを「都内の1Rに住む女性」に絞ったワークチェアを提案した。椅子の特徴として ①都内1Rで一般的なフローリングを傷つけない脚 ②長時間の作業で腰を支えるランバーサポート ③座面の昇降 ④肘掛の昇降 の機能を持つ。
身長164㎝の女性がテレビ会議、パソコン作業、手書きスケッチを行うことを想定する。オフィス間の払拭のため調節機能はできるだけ見せず、座面の昇降は座面裏側に、肘掛けの昇降は肘掛けの裏側に手をかけて調節する。1Rとして25~30㎡の広さを想定し、存在感が大きくなりすぎないように線を細くしつつ、ポストモダンの家具デザインを手本に丸い要素を強調したデザインをした。
一般的な椅子はJIS規格で定められた「平均的な成人男性」にフィットしやすい大きさで設計されている。この規格が生まれたのは1971年で、様々な体格の男女がデスクワーク を行う現代に適した基準とは言えない。生活様式が変わっていく中で、会社や人が自由に選択し、それぞれにとって一番いいやり方を見つけていく行為が大切だと考える。この研究では、女性にとってのワークタイムの充実に向けた選択肢を増やすことを目指した。
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