FUTURO

まだ見たことのないファッションを

作者:長谷川 大輔

作品について
着物は昔からある日本の素晴らしい伝統衣装である。しかし着物は日々の生活から遠い存在になっている。その原因としては、男性の衣服に洋装が導入されたことと、戦時中に着物を着ている人の被害が多かったためである。イベントなど機会を作って着物を楽しむ一方、着られることなく捨てるに捨てれるず、困った存在になっている着物を現代のファッションと融合させることで新しいファッションが生まれるのではないかと考えた。何も縛られることのないラフでルーズなスタイルとして発展してきたストリートファッション。着づらさ、動きづらさが理由で庶民に着られなくなった着物をストリートファッションと融合させることで、新しい着物のスタイルを生みだした。現代を超え、まだ見たことのないファッションに落とし込んだ。
コメント

INTERVIEW

Q1.作品のアピールポイントを教えてください。
A.全てミシンと手縫いで1から制作したことです。
着物とストリート2つのスタイルを表現できたことがポイントです。
また、ベルトロープも着物の絵柄にしたことや、横のスリットやベルトなどを全てアクセントとして白を使用し、暗い印象を持たせないようにしたこともポイントの1つです。
結果的に現在にはない新しいファッションを提案することができました。
Q2.制作の動機は何でしょうか?
A.卒業制作ではセットアップの洋服を作ろうと3年次の時から決めていました。着物を題材にしたきっかけは、ぷらっとリサイクルショップにいった際に着物がたくさん余っていたからです。そこで私は、昔からある伝統的な着物を日常に取り戻したいと考えました。ただ、日常に戻すのは面白くないので、着物と対照的なストリートファッションと融合させることでまだ見たことのない新しいファッションスタイルが生まれるのではないかと思い、この作品を作ろうと思いました。
Q3.制作する上で大切にしていることはありますか?また、それを制作にどう活かしましたか?
A.卒業研究は1年間かけて作品を制作するので毎日全力で制作していたら体力が持ちません。なのでONとOFFの切り替えをしっかりして制作していました。
また完成のイメージ像を常に考えて制作をしていました。
Q4.コロナ禍の制作は、苦労も多かったと思いますが、工夫して乗り越えた点などあれば教えてください。
A.洋服の型作りやミシン、手縫いなど全て家で制作をしたので特に苦労したところはなかったですが
オンラインだったので周りがどれだけ進んでいるか最初は不安でした。しかしPinterestなどで進捗状況の共有があったのであまり不自由なく取り組むことができました。
Q5.後輩たちに向けて、卒業制作を行う上でのアドバイスがあれば教えてください。
A.1年間で1つのものを制作するので、とにかく自分がやりたいことを楽しく制作することが1番だと思います。ここまで自分の作品と向き合うことはこれから先ないと思うので最後まで諦めずに自分がやりやいことを貫き通してください。あとは気持ちと根性があればなんとかなります!

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