おじちゃん

日常に潜むまちの魅力を巡らす冊子本

作者:竹葉 陽菜

作品について
パン屋のおじちゃん、ギターを弾くおじちゃん、オシャレなおじちゃん。とあるまちの道端で出会える“あの”おじちゃん達を記録した冊子本。私たちよりもよっぽど不便な時代を生きてきたおじちゃんたちは、大胆で潔くて、何よりチャーミング。そんなおじちゃんの魅力を伝えると共に、まちで長年愛される老舗を営むおじちゃんたちの生き様を記録した。日常の愛おしさを感じると共に、まちに潜む日々の楽しみ方を知ってもらいたい。
コメント

INTERVIEW

Q1.作品のアピールポイントを教えてください。
A.パン屋、八百屋、ラーメン屋。とあるまちの道端で何気なく出会える“あの”おじちゃん達を記録した冊子本を制作しました。私たちよりもよっぽど不便な時代を生きてきたおじちゃんたちは、大胆で潔くて、チャーミング。そんなおじちゃんの魅力を伝えると共に、長年愛され続ける老舗を営むおじちゃんたちの姿を記録しています。何気ないまちの日常の愛おしさを感じ、ローカルならではのまちの楽しみ方を知ってもらえたら嬉しいです。
Q2.制作の動機は何でしょうか?
A.長野県長野市に深く関わりを持つ中で、ローカルにおいてのまちの価値を考えました。特に地方ではよく“この街は何もない”という言葉を聞くのですが、観光ブックやネット上に載っているようなシンボリックなものだけではない、ローカルならではの楽しみ方を探りました。
Q3.制作する上で大切にしていることはありますか?また、それを制作にどう活かしましたか?
A.愚直であること。自分の作品を見てもらうのではなく、自分の目の前にいる人や物事に真正面から向き合い、それを活かすためにデザインをしたいと思っています。ただ綺麗に、格好よく、美しくすることだけが良しではないと思っているし、介入することでむしろそこに在った個性を消してしまうかもしれないと、常に自戒しています。
Q4.コロナ禍の制作は、苦労も多かったと思いますが、工夫して乗り越えた点などあれば教えてください。
A.オンライン授業を生かして制作期間中は取材対象地域に滞在し続けたことで、対面での取材も通常よりは行いやすい状況をつくることができました。逆に、オンラインで離れた場所にいる人から情報を集めたり、制作のフィードバックをしてもらったりと、状況に応じたコミュニケーションを利用することで円滑に制作することができました。
Q5.後輩たちに向けて、卒業制作を行う上でのアドバイスがあれば教えてください。
A.この人やこの物事のために頑張りたい、と思える対象を見つけることです。自分自身が共感できないと真正面から向き合うことができないし、人の心を動かすよい作品はできないと思います。夢中になれることがあったら、こんなことがやりたい!と声を出して、自分の力を過信しすぎず、まわりの人をどんどん巻き込んでいく。愚直に、一生懸命にやれば、力になってくれる人はきっといるはずです。

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