Colon & Loffy

学んで、遊べる!学習用ゲームロボット

作者:山本 大晴

作品について
「将来ゲームクリエイターになりたい!」という子供たちの夢を叶えるために、遊びながらゲームについて楽しく学べる学習用ゲームロボットを制作しました。

「製品の目的」
・Colonと触れ合い、ゲームで楽しんでもらう。
・テレビゲームの仕組みや作り方を学んで理解する。
→『子供たちにとって今後の制作の糧や、将来の夢のきっかけになる存在でありたい』

「従来のゲームとの違い」
・従来のゲームは十字キーと数個のボタンを押して操作するモノが多いですが、Colonでは感情のあるロボット要素を取り入れ、傾けて遊べるシステムにしたことで、手を動かして遊ぶ面白さを実感させ、Colonと触れ合う機会を増やすことに成功しました。

「Colonってどんなゲーム?」
〜 飴玉をお腹いっぱい食べようアクションゲーム『Hungry Colon』〜
①スマホを傾けるとColonのくちを左右に動かせるよ!
②飴玉を食べて、毒キノコを食べないように避けよう!
③飴玉を5個食べることができたらゲームクリア!

遊んだ後は、外付けパーツの『ColonのUSBメモリーカード』をご家庭のパソコンにつなげてゲームに関する内容を学習することができます。USBにはアプリゲーム『Colonのココロ』を参考に、「ゲームがどのように作られているか(座学編)」と「実際に作ってみよう!(実践編)」の動画データに加え、実践編で使用するColonのゲームプロジェクトデータを同梱しています。
受賞理由
使用シーンやプロトタイプ、パッケージなど実製品を想定したプレゼンテーションが高く評価された。デジタルツールを活用したコミュニケーションは昨今必要不可欠なものでもあり、今後生活をしていく上では欠かせないものである。またデジタル教育ツールの果たす役割は大きいと考えることができ、そのような観点からも先進的な研究内容となっている。プロトタイプ制作もデジタル技術を活用しており3Dデータで作成したものを3Dプリントしている。またハードだけではなくソフトウェアに関しても実動するものを制作しており、実際に使用することが可能なモデルとなっている。全体を通して一貫したブランディングがされている。
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INTERVIEW

受賞者の方に、インタビューしました!

Q1.あなたの作品のアピールポイントを教えてください。
A.『愛着が湧きやすいこと』がこのプロダクトの特徴です。 Colon とLoffy は、子供が好みそうな可愛らしいキャラクターデザインで、手にとって傾けると目が左右にキョロっと動いたり喜怒哀楽な表情をみせたりしてくれます。さらに、「傾けて遊ぶ」という直感的なプレイ要素と「テレビゲームの仕組みを学び、実際にゲームを作ってみる」という学習的要素も組み込むことで、飽きず将来的に役立つ知育玩具です。
Q2.卒業制作の動機は何でしょうか?
A.私は昨年の6月にゲーム会社から内定を頂きまして、そこに入社することになりました。そこでふと思ったのが、「もしも子供の頃から好きだったテレビゲームを自分の思うままに作れたら、どんなに面白いだろうか?」です。常識に囚われない子供たちには、大人でも思いつかないような発想が無限大にあります。そんな豊かな想像力を秘めた子供たちに、もっと自分を表現する幅を増やしてあげたい、という想いからColon が誕生しました。

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Q3.あなたがクリエイティブで大事にしていることはありますか?また、それを制作にどう活かしましたか?
A.良い作品に仕上げるためには、「①全集中で取組む期間」と「②作品を全体的に見直す期間」を交互に行う事が大切ですね。①では作品を作ることを重点に、とことん手を動かしながらアイデアを考えます。②では、①で作った内容が偏っていないか常々チェックします。ここで他者にも作品を見てもらい、彼らのフィードバックを活かす事が、良い作品への近道となります。今回は身内の協力等もあってこのような成果に至りました。
Q4.今年は、オンライン授業に切り替わり、これまでの環境とは大きく異なる中での卒業制作でした。制作で苦労したことや、取り組み方などを教えてください。
A.私の場合、正直環境が変わったからといって苦労した点はさほどありませんでした(笑。もともと何回かブラッシュアップを経て完成するようにスケジュールを組んでいたため、大学での活動時間内でスムーズに作業が行えました。強いて言うなら、同学年との切磋琢磨しながら作る機会が大幅に減少した事ですね。他の学生とのコミュニケーションがいかに大事か今回の経験で痛感しました。何事も臨機応変に対応するのが大事です!
Q5.今後の後輩たちに向けて、卒業制作を行う上でのアドバイスがあれば教えてください。
A.とにかく「自分史上最高傑作」の物を作ることだけに力を注いでください。これまでの課題とは異なり制作期間が一年間もあります。卒業制作は、たった一つの作品が4年次の成果を表しているといっても過言ではありません。おそらく社会人になって、これほど長く「自分の作品」と向き合う機会はないと思います。最後まであきらめず、自分が作りたいものをデザインの観点からとことん作り込んでいってください。ファイト!

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